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コミックス 『ラルΩグラド』を分析するページです。
過去ログ1〜4話 過去ログ5〜8話 過去ログ9〜12話 過去ログ13〜20話



TALE1 promise 感想
 
 『ヒカルの碁』  『デスノート』で名を馳せた小畑健先生、待望の新連載です。
 これまでも未知の人材とタッグを組み、読者の記憶に残る名作を紡ぎだしで来た小畑先生の筆は、今回、どんな世界を描き出すのでしょうか。
 感想と共に、今後の展開予想を記すことにします。

 第一話の登場人物

 ラル 主人公 カゲにとりつかれた少年

 グラド ラルにとりついたドラゴンのカゲ

 ミオ ラルの教育係

 ロイ ラルの父親 国家の指導者らしい


 あらすじー

 闇より生まれ、生き物の影に巣くう魔物、『カゲ』が跳梁する世界。 カゲの襲撃により、滅亡の危機に瀕している国家で、長年閉じ込めていた一人の少年を解き放つことが決定される。 少年、ラルは生後間もなくカゲに取り付かれ、その危険性を慮った指導者の命により、15年間、闇の中に幽閉されていた。対カゲの最終兵器として放たれたラルは、圧倒的な力を誇るカゲ、『ブルードラゴン』グラドを操り、攻め寄せたカゲの軍勢を瞬く間に壊滅させるのだったー

 感想

   えー、
     スルーするのも偽善ですし。男子としては避けて通れないことですが。
 エロい。第1話からやらかしてくれました。ラルに「観察」されるミオ先生の表情とか、本当に少年誌ですか。

 ただこのシーンが全くの読者サービスかというと、そうともいえない部分もあり。

 私がいいなあと感じたのは、この直後、人前で裸を見せるのが恥ずかしい事だと知ったラルの反応です。ミオが自分のために恥ずかしさを我慢してくれているのかー、とすぐに思い至る。常識に欠けるのは、育った環境からして仕方のないこと、でも、この少年は本質的に相手を思いやる気持ちを持っている−−−ということをスマートに表現する、上手いやりとりだと感じました。

   あとは、「カゲ」の造型とキャラクターについて。初回の敵だったカゲたちのデザイン、振舞い共に、グロテスクながらどこか愛嬌のあるものでした。このあたり、『デスノート』で魅力ある異形の死神たちを描いた小畑先生ならではと言えるでしょう。ラルにとりついているカゲの性格についても気になるところ。作品タイトルになっていることからもグラドが主人公級である事は間違い無いでしょうが、『ヒカルの碁』、『デスノート』では(ほとんど)主人公としか意思疎通のできないパートナーが存在し、そのパートナーとのやりとりこそが、作品の中核を担うものでした。ヒカルと左為、ライトとリューク、そしてラルとグラド。大ヒットしたニ作品の後に、この二人(匹?)がどのような関係を見せてくれるのか、鷹野常雄先生の構想が気になるところです。

 今後の予想・・・・・

   ●カゲの種別

 ファースト・・・・・・宿主の影に潜み、宿主の許可を得た場合にのみ実体化できる

 セカンド・・・・・・・ 宿主を完全に乗っ取り、自由に実体化、変形が可能

 サード・・・・・・・・・他のカゲや生物と融合、増殖することもできる

 フレンド・・・・・・・人間に主導権を譲り渡し、人間の意思で変形、戦闘が可能 

 この設定から、今後の展開を予想してみます。

 ファースト、あるいはフレンドを相手にした正体の探り合いあるいは戦略を交えた戦闘−−− つまり、頭脳戦・心理戦を主軸においたストーリーになるのではないでしょうか。

   原作はRPGですから、何処そこへ向い、アイテムや仲間を増やして行くーーーというオーソドックスな冒険物単として進んでいくとも考えられますが、何しろ作画は小畑先生。『ヒカルの碁』、『デスノート』と、超常現象を扱いながらも、その本質は人対人の心理戦、アクションより表情や雰囲気の描写で好評を博した作家さんです。カゲとの戦いには、「動」だけでなく「靜」のぶつかり合いも欠かせないでしょう。

 また、カゲは「人間より知能が低い」と1話目の段階で明言されている事からも、単なる人間対カゲの戦いでは緊張感に欠けてしまうのではないかーーーとも思えてしまいます。アクションを主体にするとしても、「作戦専門の人間+戦闘力のカゲ」といったタッグ同士のぶつかり合いにした方がバリエーションが広がるのではないでしょうか。敵をファーストかフレンドと規定した場合、主人公側の参謀役を担うのはラルになると考えられます。

 ラルは、第1話の様子では頭脳プレーなどできそうにないですが、カゲの特性について教わったことを戦闘に活かしたり等と、なかなか飲みこみの早いところが窺われ、知能の高さを垣間見せています。ミオ先生の存在も注目したいところです。主人公よりかなり年上(らしい)ヒロインを持ってきたのも、教育係として、最初はラルを教え諭し、次第に判断力や知性を鍛え上げて行く−−−という役割を担っているのかもしれません。

   その他・・・・

 ○兵士のオッサンたち 
     ラルのご乱行に対する反応がいちいち面白いです。最初は背景だと思っていたオッサンキャラが味のある脇役に成長をとげるのも小畑作品の特徴、この中から『デスノート』の相沢さんみたいなレギュラーが誕生するのかも。

 〇ラル
 予告のイラストや、付録の下敷きに比べてイケメン度が下がっている気がします。次第に格好良くなるのか、『デスノート』のLやメロみたいな「キモ可愛い系」に落ちつくのか。

 〇ミオ先生、いくつですか?
 15年間ラルの面倒を見てきたような口ぶりなんですが・・・身体も熟してるし(コラ)ジャンプ史上初の三十路ヒロイン?

a マンガの感想をサイトにアップするのは初めての経験ですが、どんなものでしょうか。読んでいただいた方、ありがとうございました!
         
→過去ログ5話



TALE2 back 感想
 
 この作品のカラーが読めてきました。色々な意味で、『デスノート』とは対照的な作品になりそうです・・・

 初登場のキャラクター

 ビラ オプスキュリア(闇の女王)。カゲの支配者。

 その他、諸々のカゲたち


 あらすじー

 カゲの女王であるビラの下に、「狂乱の魔獣」グラド復活の報が伝えられる。本来、闇の世界でカゲたちの欲望を抑える役目を担っていたはずの女王は、「自分の美しさを広める」という欲求のため、十数年前に人間界への侵攻を開始した。女王の欲望に同調しなかったグラドは、ビラを殺し、カゲの世界を元に戻そうと考えていたのだ。グラドを危険視するビラは、カゲたちにグラドの抹殺を命じる。カゲの襲撃を難なく打ち破ったラルとグラ。その際、何人かの女性が犠牲になったことに憤ったラルは、女王の本拠地、カビル国へ旅立つことを決意する−−−−−

 感想

 ↑
のあらすじだけ読むと真面目な話ですが・・・・実際は、エロ満載の妙なテンションで進みました。前回の予想は、早くも撤回することになりそうです・・・・・・

 主人公は連載第2回から女の子を部屋に連れこみ、(しかも二人)
 ラストでは、性欲本位で旅立ちを決意し、
 一方敵ボスはと言えば、こともあろうに、『ヨダレ』で配下をけしかけている・・・・
 これ、 ファンタジーマンガなのに・・・・・・・・

 丸出しだ。どこまでも欲望丸出しです。でも、考えさせられる部分もありました。『デスノート』がプライドとプライドが戦う作品であったように、『ラルΩグラド』は欲望と欲望が戦う作品になるのではないか、と。

 小畑先生の前作、『デスノート』の第二話では、共に自らを正義と信ずるライトとLが対になって描かれました。

 両者は一見、正反対のキャラクターでしたが、共に自らを絶対の存在と信じる強烈なプライドの持ち主という部分では非常に似通った存在でした。そして、この第二話に象徴されるように、『デスノート』は「一番になる」「勝者になる」「神になる」等と、あまりに強烈な自己実現(なりたい自分になる)欲を抱く者たちが知略の限りを尽くす物語でした。

 そう思い返すと、今回の風呂場で女の子と戯れるラル、そしてその後に描かれた女王に熱狂するカゲたちの描写にも、深い示唆が込められている気がするんですよね。要するに、ラルも、カゲたちも同じなんじゃないかと。おっぱいを触って気持ちよくなり、そういう身体を持った女の子を守りたいと思うラル、女王様のパンツだの髪だのヨダレだのをありがたがり、その身体に触れたいと願うあまり、彼女の意のままに操られているカゲたち・・・・こいつら、なんだか一緒じゃないですか。どちらも幼児性丸出し、性欲と言うよりは、気持ちのいいもの、きれいなものに触れたい、所有したいと言う根源的な衝動しか持っていないように思える・・・・『デスノート』とは対照的に、『ラルΩグラド』はあきれるほど原始的な欲望がぶつかり合う物語になるのかもしれません。

   だからこの作品、普通とは違う意味で「子供向け」なマンガと言えるのかも。
 もし、私がうんこだのちんちんだの言って喜ぶ子供だったら。このマンガに、もっとのめり込めたのかもしれない。ラルと、カゲたちの両方が自分の分身みたいに思えて、自分の欲望が二つに別れて潰しあうような、カタルシスと恐怖を同時に感じていたのかもしれない・・・・・


 ●今後の予想・・・・・もうアレだ。行く街行く街で可愛い女の子(基本は巨乳)が出てくるわけですよ。それでカゲに襲われて、服なんかはだけちゃったりして。もうダメだ。そんな想像しかできません。


 〇その他・・・・・


 ○グラド
 ちっとも「狂乱の魔獣」じゃない。それどころか、登場キャラ中最も冷静です。多くのカゲが疑問も持たず女王の道具にされている中、「あいつの欲望は俺の欲望じゃない」との言葉。ミオ先生と並んで、ラルへのツッコミ役となるのか?

 ○カゲの皆さん
 『デスノート』に登場した死神たちの異形を引き継いだようなカゲたち。 でも、その性質は『デスノート』とは百八十度異なるみたいです。前作の死神たちは無気力で枯れた雰囲気でしたが、今作のカゲたちはなんというか、前身から欲望汁をみなぎらせてる感じです。

 ○イシニ
    今回、女王の髪の毛をもらって喜んでいたカゲです。グラドとビラに次いで名前が出たカゲですが、もしかしてチョイ役ではなかったりするのでしょうか?今はホヤみたいな形ですが、女王の髪を取りこんで、美形に変化したりするとか?

 ○ヨダレをありがたがるカゲたち
 「それでニンシンすんのかー?」とか言ってるカゲたちは、ひょっとして、「種付け」がどういうことをするのかを知らない?こいつら、正真正銘、「子供」なのかも?

 ○ビラ様パンツ下さいー
 はいてないように見えるけど・・・・・


 最後までお読み頂き、ありがとうございました! →過去ログ5話





TALE3 ready 感想 (週刊少年ジャンプ3号)
                                         
 この主人公、少年マンガではかなり珍しいキャラクターなのかもしれません。いや、エロ以外の部分でも。

 初登場のキャラクター

 アイアアイア ラルと同様、カゲに取りつかれ監禁されていた少女

 クルクルクルクル アイアに取りついたカゲ 

 マレル ラル、アイアと同じく、監禁されていた青年

 ゴルバゴ マレルに取りついたカゲ



 あらすじー

 ビラを倒すため、旅立ちを決意したラルは、自分と同様にカゲにとりつかれ、監禁されていた者達を戦力として使えないか試すことにする。監禁されていた者の内、ファーストの段階に留まっていたのは二人。その内の一人、マレルの判断力と取り付いていたカゲの意思をテストしたラルは、彼にスウェーン王国の守りを任せ、もうひとりの少女、アイアを同行させることを決めた。

 感想   

 『旅立ち』にここまで気を遣うファンタジーマンガも珍しいと思いました。

 「悪の●●を倒すために、××へ旅立つ」というのはゲーム・小説等のファンタジーもので王道的展開と言えるでしょう。こういった作品では、多くの場合、考えない・言及しないことになっていることが多い「お約束」が存在します。

  それは、「主人公がいなくなった後の守りをどうするのか」という対策です。竜王を倒すためにラダトーム城を旅立ったドラクエTの勇者、ハーゴンを倒すためローレシア城を後にしたドラクエUの王子・・・もしかしたら彼らの留守をついて、竜王やハ−ゴンの軍勢が攻め寄せてくることだって考えられますし、むしろ、現実世界ではそういうパターンの方が多いでしょう。『ラルΩグラド』の場合、グラドを討てとビラが命じた時点でグラドはスウェーン王国にいることが判明しているわけですから、ラルたちが旅立った後で、入れ違いにカゲたちが攻めてくることだって充分にありえることです。この辺り、他のファンタジーものと同様、「気にしない」ことにされるのかと思っていました。 

 ですが、『ラルΩグラド』ではいい加減な扱いはしなかった。

 律儀にも、ラルは協力してくれそうなファーストを吟味し、見込みありと判断したマレルとゴルバゴのコンビに後方の守りを任せました。

  この一件だけで、ラルというキャラクターの評価が一変しました。ただの自分勝手なエロガキではなく、自分勝手を通すため、知恵を働かせることのできるエロガキだった。

  ファンタジーものの主人公というやつは、心優しく博愛主義で、反面、馬鹿正直で融通の効かない性格として描かれる事が多いように思われます。名も知らぬ人々の幸福さえも守り抜きたいという広い志を持ち、しかし反面、世知に疎く、疑う事を知らない者が多い。

 一方、この作品の主人公は、ものすごく自己中心的で、でも、周囲の状況を見極める事のできる広い視野を持っている。

  まるで正反対です。ファンタジーの王道的な展開から少し外れた面白さを見せる−−−それが、鷹野先生の思惑なのかもしれません。

 ●今後の予想・・・・・判断力に優れたラル、知識のミオ先生、偵察向きのカゲを持つアイア。しばらくこの三人パーティで旅が続くとすれば、TALE1の感想に書いたように、カゲとの戦いは頭脳プレー中心になりそうです。だとすると、知能で人間に劣るらしいセカンドやサードでは相手として不足に思えます。これはやはり、敵型にもファースト・もしくはフレンドが登場するという展開になるのでは? 


 〇その他・・・・・


 ○勝ち目のない戦いはしない主義のセカンドたち
 これもリアルです。よくマンガに登場する、「相手の実力が判らずに無謀な戦いを挑んで瞬殺されるザコ」はこの作品に出てこないようですね。第一話のサード、第二話のサソリ型セカンドも、形成不利と判るや戦意を失うタイプでした。これは根性なしというより、生き残るためのカゲの本能、という気がします。

 ○アイアの格好
    最後のページでラルが着せたコスチュームです。色々なサイトで「裸エプロンだ!」と騒いでいるのを目にしましたが、よく見てください、スパッツみたいなのを履いてますよ!つまり、「一見、裸エプロンに見えるコスチューム」ということで、ただの裸エプロンより数段マニアック・・・・・

 ○フレンドなの?ファーストなの?
 
とくにマレルですが、カゲが自由意思で動いているのか、宿主に操作されているのか判り辛い描写でした。マレルの出番は当分なさそうだし(下手をすれば今回で終わり)そこのところをはっきり教えて欲しかったような・・・・

 ○宿主同士の会話
 アイア、マレル共に、自分に取りついているカゲの意思を通訳みたいにラルに伝えていました。ファースト(フレンド)の状態ではカゲ同士、カゲと人間(宿主以外)のコミュニケーションはできないということでしょうか?だとしたら、戦闘なんかで面白い駆け引きが生まれそうです。

 ○ロイ様
 そろそろ忘れてる人もいるかも。第1話で、ラルに復讐された父親です。生きてるのか死んでるのかさえ描写ナシ・・・・生きてたら生きてたで、城の実権を、息子の一存で譲り渡されてしまったことになるわけで・・・・・主人公の父親、一国の領主というポジションで、ここまで軽視されてるキャラクターというのも珍しい。 


 最後までお読み頂き、ありがとうございました!

→過去ログ5話





TALE4 flower 感想 (週刊少年ジャンプ04・05号)
 
 前回の予想通り、頭脳プレー中心の戦闘になりました。

 初登場のキャラクター

 カフカ ストラ城を守っていた男。ファーストに取りつかれている。通称、「華縛りのカフカ」

 薔薇鎖獣(シェンヌロード) カフカに取りついている、巨大な花型のカゲ 

 あらすじー

 ストラ城にたどり着いたラル一行は、城を攻めるカゲの集団と、守ろうする巨大花のようなカゲ(とその宿主)の戦闘を目の当たりにする。攻撃側のカゲが、防衛側の弱点(ファーストは長時間実体化していられない)を見越した持久戦を選んだため、戦いは膠着状態に陥っていた。城側に加勢したラルたちは、クルクルクルの偵察能力と、ミオの知識、ラルの機転を組み合わせた連携によりカゲの大半を駆逐することに成功するのだった。

 感想   

 しばらくは、こうやって各地のカゲを倒して行く展開になるのかな ?と思われますが・・・・

  仲間がそれぞれの特性を活かし、力を合わせて敵を倒す−−−RPGを原作にしたマンガの、王道みたいな展開を見た気がします。

 とはいえ、『ラルΩグラド』の変わっているところは、よくある「剣・攻撃魔法・回復魔法」のような分担ではなく、攻撃はラル(グラド)一人が担い、他の二人は攻撃の前段階を担当している、ということ。 
 今回は、ラル(発案)→クルクルクル・アイア(偵察)→ミオ(検討)→ラル・グラド(実行)という流れでした。

 自分勝手なラルですが、戦闘に関しては合理的です。ファーストと宿主のコンビには、カゲを実体化させ続けられないという弱点があるため、持久戦は不利になる一方なのです。実際、篭城していたカフカは窮地に陥っていたわけで、これを目にしたからこそラルは、速効でカゲ全員を片付ける方法を採ったとも考えられます。

 マンガの構成というレベルでは、薔薇鎖獣という巨大で強そうなカゲでも苦戦している戦いをラルが颯爽と終わらせてしまう−−−という図式をつくり、ラル一行のコンビネーションの効率的なところを印象付ける、という狙いがあったのでしょう。

 ●今後の予想・・・・・・今回登場したカフカですが、ここ数話くらいのゲストキャラ的な扱いで終わり、仲間にはならないじゃないかな、という気がします。ラル・ミオ・アイアのパーティがこれ以上ないというくらいシンプルでバランスのとれた構成なので、しばらくはこの三人でやっていけそうだからです。カフカ・薔薇鎖獣のコンビは強力に見えますが、使い勝手という意味では、前回、留守をまかせたマレル・ゴルバゴの方が勝っていたと思いますし。

 では、カフカの役割はどういうものかというと、ストラ姫とのロマンスが描かれるのじゃないかな、と予想します。ストラ姫(の乳)目当てでストラ城を訪れたラルですが、カフカと姫が真剣に愛し合ってるのを知り、(しかし、身分の差などの障害があることも知り)二人のために人肌脱いであげようとするとか・・ 

 というのも、前回、マレルとのやりとりで感じたことですが、ラルは女の子大好きではありますが、全世界の女を何が何でもひとりじめしたいわけではない。でないと、マレルとの交渉に「女を一人やる」とは言わないはずです。これは、「お金」が大好きな人と似ている気がします。いくらお金を沢山ためこんでいるケチな人でも、必要なときにはお金で何かを買うはずです。それと同じような存在がラルにとっての「女の子」なのじゃないかと。
 彼にとって女の子の身体は、15年間閉じ込められつづけてきた暗闇から開放された後で、はじめに触れた「気持ちいいもの」でした。そのため、ラルにとって物事の価値を量るものが女の子の乳になったのでないでしょうか。(最初に触ったのが胸だったので、身体の中でもとくに「乳」にこだわっているとも考えられます)

 そんなラルですから、他人の女性に関する執着、つまり恋愛に関しても、理解や共感が可能でしょう。カフカのことを気に入れば、彼のために助力してあげられるかもしれず、ラルの人間的な成長に繋がるかも知れません。


 〇その他・・・・・


 ○ミオ先生が出した城の高さ
  これって、どういう計算なんだ?単位が違うから、検算ができない・・・3平方の定理ですかね?

 ○「華縛り」のカフカ

    微妙にエロい通り名・・・・・

 ○宿主同士の会話
  アイア、マレル共に、自分に取りついているカゲの意思を通訳みたいにラルに伝えていました。ファースト(フレンド)の状態ではカゲ同士、カゲと人間(宿主以外)のコミュニケーションはできないということでしょうか?だとしたら、戦闘なんかで面白い駆け引きが生まれそうです−−−−−

 ・・・・というのを前回予想したのですが、ミオ先生、クルクルに話し掛けてますね。

 最後までお読み頂き、ありがとうございました!

→過去ログ5話






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